「Captain America: The First Avenger(キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー)」を英語字幕で見た感想


2011年公開の「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」を英語字幕で見た感想です。
本作はマーベルのスーパーヒーローが同一の世界観でクロスオーバーする「マーベル・シネマティック・ユニバース」の第5作目で、次の作品が集大成である「アベンジャーズ」になります。
個人的には「アベンジャーズ」に至るまでの5作の中で本作に最も感銘を受けました。

使われている英語に関しては、とにかくトミー・リー・ジョーンズの英語が早口で全く歯が立ちませんでした。
単語は難しいものが入っているわけではないのに全然聞き取れないという、日本人にありがちな英語の壁を実感します。
こうした英語は、普通の英会話教材などの英語とはもはや別の種類と言っても過言ではありません。
英会話教材のきれいな英語をどんなに繰り返し聴いても、こうした英語に対応することは極めて難しいと思います。
やはり映画やドラマを多く見て慣れていくしかないですね。

さて、ストーリーを理解する上で重要かつ難しめの単語としては「serum」が挙げられます。
これはriverなどと同じく「流れ」という語源から来ており、意味は「血清」です。
物語の中で、
The serum amplifies everything that is inside. So, good becomes great. Bad becomes worse.
という説明がなされますが、この血清の性質がキャプテン・アメリカをキャプテン・アメリカたらしめているというわけですね。

また作中に出てくる戦意高揚と国債購入呼びかけのためのショーですが、これがいかにもアメリカらしさ満点で、かつ第二次世界大戦時という雰囲気も見事に作り出しています。
ここで使われている歌は「Star Spangled Man(星条のヒーロー)」ですが、最後の方に良く聞くとJapanという歌詞が聞こえます。
ここは
Who'll kick the Krauts to Japan?
で、Krautはドイツ語でキャベツという意味ですが、ドイツ人の蔑称としても使われるそうです。
「誰がドイツ野郎を日本に蹴り込む?」ということで、大戦当時の国家関係が現れているということですね。
なんとなく現在の日本に配慮している感がある歌詞です(笑)。

映画自体は、キャプテン・アメリカが生まれる経緯、そしてキャプテン・アメリカと秘密組織ヒドラ(Hydra、ハイドラと発音されますね)との戦い、そしてエピローグという流れですが、キャプテン・アメリカはアイアンマンなどと違って哀愁のあるヒーローとして描かれます。
特にヒドラとの戦いの終結後、ペギー・カーター(ヒロイン)とのやりとりを経て、エピローグでキャプテン・アメリカがS.H.I.E.L.D.のニック・フューリーに言った一言は胸を打ちます。
時代背景の違いが反映されているということかもしれません。

マーベル・シネマティック・ユニバースの作品群の一つとして、キャプテン・アメリカのトレードマークである盾を作ったのが「アイアンマン」の主人公トニー・スタークの父親ハワード・スタークであったり、ヒドラが奪った未知の力の源泉であるTesseractが「マイティ・ソー」の世界のものであることが示唆されたりしています。

本作は「アベンジャーズ」の世界をより楽しむためには必須の作品ですし、単体の作品として見ても非常に優れた映画だと思います。お勧めです!

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