海外ドラマ「ビッグバンセオリー」を見ていきたいと思います。
この海外ドラマは、日本では「ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則」という全く理解できないサブタイトルが付いており(笑)、このサブタイトルはない方がましだったのではないかと思うところです。
それはともかく、本ドラマは若い理論物理学者であるシェルドンとレナードを中心に、彼らの友人や恋人達とのドタバタを描くコメディーとなっています。
「シリコンバレー」などと違ってどぎつい表現はほとんどありませんが、女性のレギュラーメンバーがおり、お色気ネタも結構あります。
とは言えアメリカの3大ネットワークの一つ、CBSで放送されていて、スタジオで観客の前で演じられているドラマなので、さほど極端なシーンはありません。
このドラマはとにかくシェルドンの英語が難しいのが特徴です。
極めて高いIQを持ち、2つの博士号を持っていますが、空気を読むことなく周りを振り回していくタイプのキャラクターで、難しい言い回しを普通に喋ります。
シェルドン役の俳優ジム・パーソンズも、インタビューで知らない単語を勉強したと語っているくらいで、ネイティブでも知らないような単語が出てくるため、わからない単語を全てものにしようとする必要はないように思います。
ということでシーズン1エピソード1を英語字幕で見た感想です。
冒頭から、量子力学の二重スリットの実験と言う、量子力学では基本的な事項ですが多くの人は知らないであろうことについてシェルドンが語る場面から始まります。
そのすぐあとの精子バンクでの会話も、
what if she winds up with a toddler who doesn’t know if he should use an integral or a differential to solve the area under a curve.
など、微分積分を知らないと良く分からない台詞が続きます。
ちなみに曲線の下部の部分(面積)を求めたい場合にはdifferential、つまり積分を使います。
そしてシェルドンの冗談も、
that’s just a joke, it’s a spoof of the Bourne-Oppenheimer approximation.
などと、「ボルン・オッペンハイマー近似」という日本語でも聞きなれない用語が出てきます。量子化学などで使われる理論だそうですが、そもそも量子化学という分野すら聞きなれません・・・。
またかなり後ですが、ペニーがシャワーを借りている時、シェルドンが
It has been some time since we’ve had a woman take her clothes off in our apartment.
と言ったのに対して、レナードが
That’s not true, remember at Thanksgiving my grandmother with Alzheimer’s had that episode.
ととんでもない事実を告げます。それを受けてシェルドンが
Point taken. It has been some time since we’ve had a woman take her clothes off after which we didn’t want to rip our eyes out.
と言い直すのですが、ここで何故「didn't」が入るのかしばらくわかりませんでした。
良く考えると、it has been some time since~の文は、「(since以下になったのは)久しぶり」ということなので、シェルドンの最初のセリフは「僕たちの家で女性が服を脱いだのは久しぶりだ」となり、言い直した後のセリフは「女性が服を脱いで僕たちが目をえぐりたくならなかったのは久しぶりだ」となります。
すなわち、レナードが告げた最近のサンクスギビングの時には目をえぐりたくなったということになります。
その他、英語について解説しているときりがないくらい色々な単語や言い回しが出てくるのでこのあたりで切り上げますが、シェルドンの必要以上に難しいセリフを除けば、理系の知識がなくても楽しめるドラマだと思います。
お勉強は苦手な女性キャラのペニー、初登場の時点で芸達者な所を見せるハワード、女性と話せないインド人のラジなどメンバーも皆明るく個性的で、とにかく見ていて楽しいのでお勧めです!
|
|
|
0 件のコメント :
コメントを投稿