海外ドラマ「ビッグバンセオリー」シーズン1エピソード2を英語字幕で見た感想です。
冒頭のシェルドンによるタイ文化の豆知識?の後、ペニーがレナードに頼み事をするのですが、その部分が早口で字幕がないとほぼ理解できませんでした・・・。
内容はまさにネイティブ同士の普段の会話という感じです。
しかし日常アメリカで話されているであろうこうした英語が全く理解できないと、学校や教材などで学習している英語とは何なのだろうかと真剣に考えてしまいます。
それはともかく、その後のスーパーマンの話や、さらにその後に頼まれていた家具をアパートメントの上に運ぶ際にはサイン(三角関数)を使った話が出るなど、理系の登場人物ならではの英語が出てきます。
またシェルドンが
Ah, gravity, thou art a heartless bitch.
と言う場面がありますが、thouはyouの、artはareの古語で、そなたは・・・と言った意味になります。
そしてシェルドンが深夜にペニーの部屋に侵入し、レナードがそれを問いただした際、
You gave me an explanation, it’s reasonableness will be determined by a jury of your peers.
と言っていますが、jury of your peersは陪審員を表す決まり文句で、マグナ・カルタ(13世紀にイギリスで制定された憲章)にその起源があるそうです。
このpeersは市民といった意味ですが、現在のpeerは同輩、対等の人といった意味があり、そのことを指してシェルドンが
I have no peers.
と言っているわけです。つまり自分に並ぶ人間なんていないよ、ということですね。
またこの時シェルドンはペニーを起こさないように、レナードに
You might want to speak in a lower register.
と言いますが、registerにはあまり馴染みのない「声域」という意味があり、ここではもっと低い声で話した方が良い、ということを言っています。
その後のペニーとラジの会話でラジがインドの子守歌を歌うところは笑いました。
そしてその時のことを指してラジが
Actually, I was less the chatter than the chattee.
と言っていますが、これは雇用者がemployer、被雇用者すなわち雇用される人がemployeeとなるのと同じように、chatterが喋る人で、chatteeが話される人、つまり聞き役のことを指します。なおこの意味のchatteeはラジの造語ですね。
最後のペニーの部屋で皆がIKEAで買ってきた家具を組み立てるシーンの会話も難しいです。
Phillips head screws
はプラスのねじのことで、フィリップス・スクリュー社が発明したことからアメリカではこのように呼ばれているようです。
またハワードが皆に指示を出した際のセリフ、
Perfect, Leonard, why don’t you and Sheldon go down to the junk yard and pick up about six square metres of scrap aluminium, Raj and I will run down to my lab and get the oxy-acetaline torch.
のところで、oxy-acetaline torchはアセチレンバーナーのことになります。
ここの英語はハワードが早口過ぎて全く分かりませんでした・・・。
難単語や早口の英語がたくさん出てきますが、全て理解できなくても笑えるところがたくさんあるので視聴が苦にならない点がこのドラマの良いところだと思います。
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